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執筆者の写真tomoka kisalagi

肺活量を上げる!


「歌×健康」シリーズ第二弾は、歌を健康にどのように役立てられるか?の旅その1です。


当校では「上手になる」だけではなく、「楽しく声を出す」ための歌をご提供したい、「楽しく声をたくさん出す」ために歌っていただきたい、と扉を大オープンしております。


歌がどのように健康に役立つか、これには多くの可能性があると研究しているケルタミュージック。本日は、良い声を出すのに必要な3大要素の1つ「息/呼吸」に焦点を当てたいと思います。


長く伸ばす音が多い曲を歌えば、もはや体を動かさない有酸素運動!息をしっかり確保するのも大変なものです。歌で深い呼吸をたくさん行うことで肺活量が上がってきます。ポイントは、しっかり、しかし無理なく、「歌の呼吸」を獲得できるようになること。よく吸うには、よく吐くことが大切ですが、歌の場合、曲が始まれば自然と吐く行為が行われていきます。ここが嬉しいですね。しっかり吸う→よく声が出る(息を吐く)→しっかり吸う、グッドスパイラルです。


声が小さかったり、よく出ないと感じたときは「息を吸う」ことを1つ思い出してみましょう。これは話す時も同様です。特にプレゼンテーションなどで人前で話す機会にはぜひお試しください。フレーズの前に、息をフッと吸ってあげると、それだけで声が安定してくれることがあります。


歌では、深い呼吸を効率良く使い、しっかり声を伸ばせるようになると、身体は酸素を必要としますので、フレーズ前に意識せずともしっかり息を吸うようになってきます。ボーカルエクササイズだけでも十分にアプローチができます。長い音、ロングトーンの響きを楽しみながら酸素をたくさん入れ替えていきましょう。


喘息をお持ちの場合は、一度にたくさん吸うと負担がかかりますので、小さめに、小まめに息を吸います。細く長くしっかり吐いていくことで、自然と入ってくる息の量を確保したいです。歌唱中もできる限り口からではなく鼻から空気を入れるように心がけます。口呼吸に頼らないことで、喉を乾燥させないようアプローチをお願いしています。


ボーカルレッスンの声出し、というと皆さまはどのようなものを思い浮かべますか?

音階に合わせて大きな声を出す…以外にもイメージが湧く方はよくご存知でいらっしゃいます。


発声に様々なアプローチ方法があるのは、私たちの「感覚」がそれぞれ違うことに由来します。感じ方は人それぞれ。声の出し方、感じ方も千差万別です。

身体を使う表現において、その技術とよばれるものの明確な数値化(その明示)は難しく、さらに頭で理解をしたとしても、実際にコントロールできるようになるには時間を要します。ですが、自分の感覚を頼りに、焦らずゆっくりと、少しずつ行っていくことで、確実にコントロール力を鍛えていくことができます。


個人的には、むしろ歌は苦手、向いていなかった、とすら思える私の強みは、自分自身が迷った分だけガイドできる道筋が多かろう、ということです。そう考えております私は、今後も一層の勉強を重ね、皆さまに気持ちよく声を出していただけるよう、努力を続けていきたく思います。


シリーズ二回目は、「歌を健康にどのように役立てられるか?」についてでした。


良い声をたくさん出すのに必要な3大要素の1つは「息/呼吸」→「歌で有酸素運動」→「深い呼吸の繰り返し」→「楽しく肺活量を上げる」


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